感染対策・テレワーク勤務等、職場環境が変化しており、労働安全衛生・産業医活動もこれまでと異なる対応が求められています。
今回はこのような環境下に産業医が対応できる支援をお伝えします。
その1【オンラインによる産業医の支援】
オンラインによる面談指導 (※)
テレワーク勤務者・他事業所や遠隔地で勤務を行う労働者へオンライン面談が可能です。
(面談例)
◇ オンラインによる産業医面談
◇ 高ストレス面談
◇ 長時間労働の面談
◇ メンタルヘルス不調者の面談
◇ 上記他、健康上の不安・健康管理に関する健康相談
◇ 衛生委員会等のオンライン参加 (※)
産業医は複数の事業場を巡回したりすることが多いため、
訪問時に事業場に感染を持ち込んでしまうリスクがあります。
オンライン参加によってそのリスクを回避できます。
(オンラインで可能なご支援)
◇ 事業場に対して意見を述べる
◇ 熱中症やインフルエンザなど季節に応じた講話を行う
弊社のご支援先でも、オンラインでの実施に切り替えるケースが増えております。
※厚生労働省が下記の留意事項を提示していますので参考にしてください。
<ご参考>
◆情報通信機器を用いた産業医による面接指導の実施について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150918-2.pdf
◆情報通信機器を用いた産業医の職務の一部実施に関する留意事項等について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T210401K0070.pdf
その2【VDT作業環境整備等の支援】
VDT作業に従事する労働者の作業環境のサポート
事業者はVDT作業(パソコン等を使った作業)に適した状況に整備するとともに、
VDT作業が過度に長時間にわたり行われることのないように適正な作業管理を行うことが重要です。
オフィスや社内でこれらの環境を整えるのはもちろんですが
自宅でテレワークをするときの作業環境を整え作業者が心身の負担を強く感じている場合や身体に異常がある場合には、
早期に作業環境、作業方法等の改善を講じなければなりません。
産業医は、部屋の明るさや温度など作業環境が適切に行われているかを、安全衛生関係法令に則り助言指導します。
VDT症候群を予防するための保健指導
VDT症候群(パソコンなどディスプレイを長時間見続けることで、 目、身体、心に多彩な症状がでる健康障害)の防止が重要です。
産業医は、VDT作業に従事する作業者及び当該作業者を直接管理する者に対して保健指導を実施し、
作業環境、作業時間、作業姿勢といった予防措置のアドバイスを行います。
<ご参考>
◆テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html
◆テレワーク業務での正しい作業環境が確認できる安全衛生のチェックリスト(厚生労働省)